群馬・碓氷峠の旧道、カーブミラーに三つ続けて映った後続車
Aさん(仮名・42歳男性・群馬県内で設備工事の仕事)からメールで届いた話。メールで5往復ほど追加取材させてもらった。仮名を条件に承諾をいただいている。場所は本人の希望で実名のまま掲載している。
碓氷峠の旧道です。心霊スポットとして名前の挙がる場所なんで、その手の話を期待されると外れます。
先に説明します。碓氷峠の旧道は急カーブが延々と続く山道で、今の高速ができる前は主要な道でした。途中にレンガのアーチ橋があります。明治二十五年にできたもので、国の重要文化財です。
僕は仕事で年に何回か越えます。
現場が長野側に入ると、帰りが夜になることがあるんで。走り慣れてはいます。
去年の十一月、一人で下りました。
現場を出たのが十七時半くらい。峠に入ったのが十八時前後だったと思います。この時期はもう真っ暗でした。
下りは特にカーブが多いです。
先が見えないカーブが続くので、カーブミラーを見ながら走ります。対向車の有無を確認するため。習慣になってます。
そのミラーに、車が映りました。
僕の車のすぐ後ろです。ヘッドライトが二つ、間隔も近い。乗用車だと思いました。
後ろから来ていること自体は普通です。
ただ、ルームミラーには何も映ってませんでした。真っ暗で、後続のライトはありません。
その時点では気にしてません。
ミラーは角度がついてるんで、対向車のライトが変な方向から入って、後ろにいるように見えることはあります。実際そういう見え方は何度もしてます。
次のカーブでも、映りました。
同じです。僕の車の後ろに、ライトが二つ。距離も同じくらいに見えました。
ルームミラーは、やっぱり暗いままでした。
サイドミラーも見ました。何も映ってません。速度は落としていて、四十キロも出てなかったと思います。
三つ目のミラーでも、映りました。
そこで、少し変だなと思いました。対向車の映り込みなら、カーブの向きが変われば見え方も変わるはずなんで。三つとも同じ位置に同じ間隔で映るのは、あまりない。
四つ目からは、映りませんでした。
そこから先も同じようにミラーを見ながら下りましたけど、何も映ってません。峠を抜けるまで、後ろに車は来ませんでした。
止まって確認はしてません。
あの道は路肩がほとんど無くて、夜に止まるのは危ないんで。橋の近くに駐車スペースはありますけど、そこまでは行ってません。
同乗者もいませんでした。
だから、僕以外に見た人はいないです。裏を取る方法がありません。
ドライブレコーダーは付けてます。
ただ前方録画だけなんで、後ろは映りません。ミラーは映ってますけど、走ってる最中の小さな反射なんで、見返しても何が映ってるかは分かりませんでした。
見間違いだと思います。
疲れてたのは確かです。現場が長引いた日で、朝も早かったんで。暗い中で同じ形のミラーを何度も見てると、前に見たものを重ねてしまうことはあると思います。
ただ、それから夜には通ってません。
昼なら普通に通ります。橋も見えるし、歩いてる人もいます。夜だけ、遠回りして高速に乗るようにしてます。
理由は、うまく説明できてません。